東京都北区の保活!保育園別点数と世帯年収や倍率も紹介

保育園
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東京都北区では、毎年新設の保育施設ができており、待機児童を減らすための施策がされています。しかし、相次ぐマンション建設により地域によっては、子供の数に対して保育施設が少なく、毎年激戦区となっている保育園も少なくありません。

一方、毎年待機児童なしで入れる保育園も一定数存在しています。

この記事では、2024年4月の保育園入園を目指して保活をしている方向けに、東京都北区の保育園の入園状況を令和3年~5年(2021年~2023年)のデータをもとに解説します。また、激戦となる保育園や反対に保険として最適な保育園も紹介します。

これから保活をする方や、保育園入園の内定者最低保育指数をまとめてみたいという方はぜひ最後までチェックしてみてください。

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保育指数の算出方法について

北区では、父親と母親の就業状況や介護・看護の状況によって、点数を算出する方法をとっています。詳細は以下のファイルより確認できますが、第一子の場合で共働きの場合は、ほとんどの人が20点になります。

2人目以降のほうが有利と言われるのは、この20点に加えて兄弟姉妹点が2点加算されて、22点となるためです。

https://www.city.kita.tokyo.jp/k-hoiku/kosodate/hoikuen/hoikuen/moshikomi/documents/0410riyoukijunnhyou.pdf

第一子の場合は、兄弟姉妹がいる世帯には、ほとんどの場合、敵いません。点数が並んだ場合は、優先順位となる項目の上位から該当する家庭が優先されます。ただし、ここでもほとんどの家庭で差異は生まれません。最終的には、世帯年収の少ないほうが優先されるため、稼いでいる世帯ほど不利に働きます。

優先度をあげるためのポイントは、ママの仕事復帰&有償の託児サービス利用

他の家庭の世帯年収は分からないため、最終的には祈るよりほかないのですが、唯一優先順位をあげることが可能なのは、母親の仕事復帰です。これと併せてベビーシッターや託児所などの月48時間以上預けているという実績を得られれば、世帯年収よりも優先されます。

東京都北区における令和3年~5年(2021年~2023年)の内定者最低保育指数データ

東京都北区では、毎年、4月入園者の内定者最低保育指数を発表しています。こちらは、その保育園に入園内定となった人のうち、保育指数が最低何点の方が入園内定をもらえているかを示しています。

現在は、令和3年(2021年)から令和5年(2023年)の3年分を閲覧することができますが、それぞれの年ごとのファイルのため、経年での比較ができません。

わたしのほうで0歳児と1歳児のみですが、3年分を表にまとめましたので、無料で公開します。保活中の方はぜひダウンロードして活用ください。

東京都北区の子育て世帯の平均年収について

第一子の場合、多くの家庭では共働きフルタイムの夫婦ですと、保育点数に差はありません。その場合、前述のとおり世帯年収の低い世帯が優先されます。多くの家庭が点数は同じで、世帯年収によって順番が決定しますが、ライバルとなる家庭の平均年収はどのくらいなのでしょうか。

なかなか直接は聞けない情報ですが、わたしは総務省の国民生活基礎調査を分析して、推計をしてみました。自分の家庭がどのくらいの順番になるかを把握することで、点数が同じでも良しとするのか、点数加算を目指して、ママが早めに復帰するのか作戦を立てられますので、ぜひ参考にしてみてください。

まず、保育園に入れる世帯の年齢は20代と30代と仮定してみていきます。実際には40代の場合もありますが、ボリュームゾーンから考えるのが良いため、今回の推計では、20代と30代の夫婦で第一子の場合を想定したいと思います。

夫婦+未婚の子ども世帯の平均世帯年収

まずは、夫婦+未婚の子ども世帯の平均世帯年収を見ていきます。こちらは子供の年齢が考慮されていない点に注意する必要があり、実際に保育園に入れる年齢の子どもがいる家族の世帯年収より、高めに算出されます。

ボリュームゾーンは、500万円から900万円です。夫婦のうち、片方が総合職でフルタイム、片方が一般職であったり、パートタイムという家庭が多くを占めていると予想されます。また夫婦共に総合職のフルタイムでも20代前半など若い世代である場合もあるでしょう。

令和3年国民生活基礎調査より作成

また、夫婦と児童(小学生)がいる世帯のうち、世帯年収700万円未満に全体の47.5%、1,000万円未満に全体の75.3%が含まれています。

3人家族の平均世帯年収

続いて、3人家族の世帯年収の平均は、696.2万円ですが、ここには夫婦+成人した子供、老夫婦とその子供、シングルマザー+2人の子供といった、3人家族も含めれている点に注意しなくてはいけません。

その上で見てみるとボリュームゾーンは、300万円~650万円ですが、300万円台の多くは夫婦+保育園に入れる年齢の子供ではなく、高齢の世帯やシングルマザーの世帯が多いことが予想されます。

少し金額を上にいくと、1,200~1,500万円にもボリュームがあります。ここは夫婦共働きで、総合職で働いている家族である可能性が高いです。

令和3年国民生活基礎調査より作成

最も収入がある人の年齢別世帯年収と首都圏の世帯年収

世帯で最も収入がある人の年齢別の世帯年収をみると、20代は450.8万円、30代は652.3万円となっています。平均すると551.6万円になります。ただし、この数字には単身者や家族4人など、夫婦+子ども1人以外の人たちも含まれています。

また、首都圏の平均世帯年収は、623万円となっています。最も低い近畿は、460.5万円と150万円強の差があります。また大都市と郡部でも世帯年収差は、100万円ほどあります。

結論!世帯年収1,000万円以上の家庭は要注意

ここまで、様々なデータの数字を確認しましたが、夫婦の年齢や地域によって家族構成が同じでもその世帯年収は異なるようです。

これまでの結果を踏まえると、東京都内では、夫婦+保育園に入れる子ども1人世帯年収600~800万円がボリュームゾーンと考えられます。ここに位置する家庭が多いため、世帯年収600万円未満の家庭では、第1,2希望の保育園に入れる確率が高いでしょう。

最も多くの家庭が属すると考えられる世帯年収600~800万円では、競争率が低いところであれば、第1~3希望の保育園に入れるのではないでしょうか。ただし、競争率の高い保育園ばかりを希望すると、このボリュームゾーンの中でのせめぎ合いなので、どう転ぶかはその年次第となりそうです。

最も苦労するのは、世帯年収1,000万円以上の家庭です。第1~3希望が通るのはかなりラッキーで、非常に厳しいでしょう。競争率が低い保育園を選択しない限りは、どこにも入れなかったり、第9,10希望でようやく入れるということもあるでしょう。そのため、どうしても復帰をしなくてはいけない場合は、必ず例年「待機なし」となっている園を1つか2つは記載しましょう。

東京都北区の競争率の高い保育園

わたしが作成した、令和3年~5年(2021年~2023年)の内定者最低保育指数のファイルを参照し、ここ数年の4月入園の動向を解説します。特に気になるのが、激戦区の保育園です。

激戦となる点数の目安は「22以上」です。0歳児クラスよりも1歳児クラスの方が多いことが分かるかと思います。これは多くの方が、0歳児ではなく、1歳児で保育園に預け始めるためです。そのため、確実に入るために、寂しいけれど、0歳児から入れるという方もいます。

0歳児クラスの激戦は、「王子神谷雲母」「ベネッセ 王子神谷」「MIWAたばた」「田端聖華」

年々、保育園が増えていることもあり、毎年「22以上」という保育園は非常に少ないです。前年が「22以上」ですと、そこを避けて希望を出すため、翌年は「待機なし」となっている園も一定数あります。

そんな中でも王子エリアの「王子神谷雲母」「ベネッセ 王子神谷」、田端エリアの「MIWAたばた」「田端聖華」は毎年、人気です。共働きフルタイムで獲得できる「20」を下回る年はないため、パートタイムの方は非常に厳しいでしょう。

1歳児クラスの激戦は、「西が丘」「赤羽」「東十条」「桜田」「西ヶ原東」「うぃず東十条」「にじいろ保育園王子」「フレーベル西が丘みらい園」「ベネッセ 王子神谷」「キッズタウン東十条」「田端聖華」

0歳児では、区立保育園はそこまで激戦ではありませんでしたが、1歳児クラスになると一気に激戦となる幼稚園も少なくありません。「西が丘」「赤羽」「東十条」「桜田」「西ヶ原東」は、兄弟姉妹点がないと入園は引き続き、かなり厳しい状況でしょう。

0歳児に比べて、1歳児ではできることも増えてくるため、教育の質に重きをおく、私立保育園も非常に人気となっています。「ベネッセ 王子神谷」「田端聖華」は0歳児クラスと同様に人気ですし、他の園も年によっては、両親共にフルタイムでは足りず、兄弟姉妹がいないと入園できないでしょう。

東京都北区の競争率の低い保育園

激戦の保育園をみると、ちゃんと入園できるか不安に感じる方もいるでしょう。しかし、東京都北区では子育てを重点施策に置いており、毎年新たな施設が新設されています。

2022年度の待機児童は16人となっており、ここ数年はこの数字は横ばいですが、5年ほど前から比べると非常に少なくなっています。

家庭や仕事の都合上、必ず保育園に入れないといけないという方もいるかと思います。そこで、ここでは確実に入れる園を紹介します。

0歳児クラスの穴場は、小規模保育事業所

0歳児クラスはデータを見てもかなり入りやすくなっています。少し足を伸ばすのを良しとすれば入れないということはないでしょう。

その中でも小規模保育事業所は、2023年度は全施設で待機なしとなっています。その前の年でも、最低保育点数は、高くて20、低いと17という年もあるので、パートタイムの方でも入園しやすい園と言えるでしょう。

1歳児クラスの穴場は、「●●つぼみ」

1歳児クラスは、0歳児クラスに比べると、仕事復帰を考える方も多く、激戦です。しかし、その中でも公立保育園(公設公営)にある「つぼみ」が付く園は、過去3年間、「待機なし」となっています。

1歳児からの預かりになるので、最年少学年となり、先生たちも最も気にかけてくれる学年になります。まずは、「つぼみ系」の園に入園し、転園届を出し続けて、希望の園に空きが出たタイミングで転園するというのも1つの手でしょう。

東京都北区での保育園二次募集をする割合は約1/4

東京都北区ではここ数年、1,000人強の保育園の申込みがあります。そのうち約25%が二次募集で申請をしていることがデータから分かりました。一次募集で内定をしている場合は決定している園を辞退しなくてはいけないため、二次募集で申請しているのは一次募集でどこも内定をもらえなかった家庭ではないかとの推測からです。

区によると2023年度は待機児童ゼロとのことでしたが、それは園を選ばなければという話で隠れ待機児童は多くいるものと思われます。

まとめ

この記事では、東京都北区の保育園についてみていきました。北区では、家庭ごとに保育点数を算出し、その点数が高い順番に希望の保育園が決まっていく仕組みとなっています。

母子家庭や兄弟姉妹がいる家庭が優先され、第一子の場合はこうした家庭の次に順番が回ってきます。多くの家庭が、同じ点数がつくため、最終的には世帯年収の低い順番に保育園は決まっていきますので、世帯年収が高い世帯ほど不利になります。

世帯年収は総務省の調査から推計すると、世帯年収600~800万円の家庭が最も多く、ここより低いと順位は高く、反対にこれ以上だと順位は低くなると予想されます。ただし、順位が低い家庭もママが早めに仕事復帰をし、認可外保育園に託児をしている実績があれば、保育点数が+となります。どうしても希望の保育園に入れたい場合は、こうした戦略をとってもいいでしょう。

また、北区では保育園によって競争率の高いところ、低いところが大きく分かれています。2021~2023年度4月入園のデータをまとめた資料を作成しているので、そちらを参考にしてみてください。またこのデータを基に競争率の高い、低い保育園についても、地区ごとに紹介しました。

2024年度の申込みに向けて、こうしたデータを参考にしながら、検討してみてください。

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