産まれて1歳に満たない赤ちゃんの頭の形に悩む親は、非常に多いものです。男の子であれば坊主にした時に頭の形が分かりますし、女の子も容姿に関わる部分ということで、我が子の頭のかたちをより良くしたいと考えて実施するのが、ヘルメット治療(矯正)です。
この記事では、東京・日本橋にある「0歳からの頭のかたちクリニック」の体験レビューを紹介します。
0歳からの頭のかたちクリニックについて
首都圏でヘルメット矯正ができる病院は非常に限られています。
今回は、殿(息子)が利用した東京都・日本橋にある、「0歳からの頭のかたちクリニック」について紹介します。実際の体験をもとに初診から、矯正完了までを紹介し、このクリニックのメリットとデメリットについても触れていきます。受診を検討されている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ヘルメット治療の金額について
ヘルメット治療は保険がきかず、自費診療になります(金額はクリニックによります)。

「0歳からの頭のかたちクリニック」では55万円(税込み)です。
保険組合によっては、保険診療になることがありますが、かなり稀なようです。念のため赤ちゃんの加入する保険組合に確認しましょう。
保険はきかなくても、医療費控除の対象となるため、領収書は必ず保管し、翌年の確定申告で忘れずに申請しましょう。総医療費にもよりますが、おおよそ10万円程度は戻ってきます。
また、こちらの支払いは、クレジットカード払いか銀行振り込みを選択できます。銀行振り込みの場合はヘルメット受け取りの前日まで、クレジットカード払いの場合は、ヘルメット受け取り当日に窓口で決済をします。クレジットカードの支払い上限を設定されている場合は、当日までに設定変更を忘れないようにしましょう。
初診から完了までのフロー
初診では、頭の画像を撮影し、医師の問診を経て、ヘルメット矯正の実施を決定します。矯正実施を決断したら、撮影した3D画像を基にヘルメットをオーダーメイドで作成します。作成期間はおおよそ2週間程度で、完成後に再度来院して装着スタートです。我が家は最新の「クルム」にしました。
その後、1か月ごとの通院のたびに3D画像の撮影を行い、改善具合を担当医と共にみていきます。その経過次第ですが、3か月~5か月装着する赤ちゃんが多いです。終了の目処は担当医の先生がしてくれます。
最初の1,2か月が最も矯正される時期なので、この時期にお風呂以外なるべく装着させるのがおすすめです。
付き添いは原則1人まで
赤ちゃんを患者とすると、付き添いは、1人のみとされています。しかし、初診とヘルメット完成時のみ2人での付き添いも許可されています。
私が初診で行った時には、双子の赤ちゃんも何組かいましたが、ママ1人で連れてきている家族もあり、非常に大変そうでした。双子以上の場合はこの原則が適応されない場合もあるので、クリニックに確認していただくのがおすすめです。
0歳からの頭のかたちクリニックの体験レビュー
ヘルメット矯正は、病院に行ってその日から開始できるものではありません。3D画像を撮影し、その画像から頭のゆがみや傾きを算出し、重症度を判断します。病気が疑われる場合は、レントゲンといった追加の検査がある場合もあります。こうした検査結果や子どもを実際に見た上で、総合的に医師がヘルメット矯正をする必要があるか診断します。
ここでは、初診の検査や診断、問診の様子を紹介します。所要時間は2時間程度見ておけば、余裕かと思います。
3D画像で診断
受付を済ませると、まずは頭の3D画像を撮影します。撮影の際にレインボーの帽子をかぶります。その姿は非常にかわいいのですが、機材に影響があるため、ここでの撮影はNGとなっています。
泣いていても撮影は可能で、5分ほどで完了します。スタッフの方も非常に優しく、適宜子供に笑いかけたり話しかけたりしながら撮影をしてくれます。
注意点として、撮影の際に椅子に座った赤ちゃんを回転させるため、直前の授乳は遠慮するように案内されます。授乳やミルクの時間と重ならないように前もってあげておくか、3D画像の撮影終了後にあげるようにしましょう。この撮影後の授乳は問題ありません。
この3D画像から、前後それぞれの左右のゆがみや、頭の長さなどを割り出し、子どもの頭が今、どういう状況かを診断します。各項目ごとに重症度を示す指標が設けられています。
先生は非常に良心的
先生は小児科医でもあるため、子どもの成長に関するプロフェッショナルです。3D画像やそこから割り出される数値から、子どもの頭のゆがみ具合とヘルメット矯正をおすすめするかどうかをアドバイスしてくれます。
商売的には、すべての子どもに治療をしたほうが儲かりますが、決してすべての子どもに勧めるわけではありません。現に我が家では、多少のゆがみはあるものの、強くヘルメット矯正を勧めるレベルではないとの結論でした。ただし、気になるならもちろんするが、金額もかかるのでよく検討してくださいとのアドバイスをいただきました。
こういうクリニックは、治療をできるだけ勧められると思っていましたが、非常に良心的な先生でした。その場で決めなくてもOKとのことで、結論を持ち帰りました。おかげで、金額や診断結果を踏まえて、家族でどうするかを検討することができました。
装着前の頭の様子
装着前は、頭に向き癖がありました。そのため、3D画像の結果からも左右にゆがみがありました。

重症のものも、中等度よりのものでした。すごく悪いわけではありませんが、どこまで改善するか楽しみです!
装着中の頭の様子
ここでは、装着中の様子について紹介していきます。1か月に1度診察があるので、そのたびに更新していこうと思います。診察結果に加えて、子どもの様子も紹介しますので、経過や赤ちゃんの反応を知りたい方はチェックしてみてください。
装着から1か月の結果
ヘルメットを嫌がるかなと思っていたのですが、うちの子(殿)は、装着時こそ嫌がるものの、すんなりと受け入れていました。装着時間も目標の22時間~23時間を守れていると思います。
ただし、日が経つにつれて、ぴったりとハマっていたヘルメットが浮いていることが多くなり取れてしまうことも。頭のかたちが変わってきたからなのか、しっかりと被れていないタイミングのほうが多い気がしていますが、これは成長で頭が大きくなってくるからだそうです。
1か月経過した時点での数値は以下の通りです。
測定値と重症度分類
- 前頭部 左右対称率:94.7%(レベル1) ※装着前94.5%(レベル1)
- 後頭部 左右対称率:85.6%(レベル2) ※装着前83.7%(レベル3)
- CA(斜頭):11.1mm(中等度) ※装着前13.5mm(重症)
- CVAI(斜頭):7.2%(中等度) ※装着前8.9%(中等度)
- CI(斜頭):80.8%(正常) ※装着前80.7%(正常)
頭の後ろ側が左右対称に近づいてきています。全体的に重症度レベルも軽くなっているのが数値からも分かるかと思います。
ヘルメット矯正では最初の1か月が最も変化するため、きちんと結果に表れてよかったです。
「0歳からの頭のかたちクリニック」を利用したみんなの口コミ
インターネット上で、「0歳からの頭のかたちクリニック」を利用している方の口コミを探してみました。ぜひ参考にしてみてください。
そう言えば、夫婦で若干不安になって
— 太田湧貴 (@YouKeyOTA) July 27, 2021
0歳からの #頭のかたち クリニックhttps://t.co/Jtc7SbHjtG
で診断を受けてきました。
もう一ヶ月前かな?
バッチリ問題無しでした(笑)
両親から離れて少し不安そうでしたが
ここで、初めての一人椅子と
初めての放射線を浴び 。。。 https://t.co/nA1LNDoH56 pic.twitter.com/RbDF48jdJq
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