母乳は赤ちゃんの健康に欠かせない栄養素ですが、母乳が出ない、赤ちゃんが吸えない、母乳不足などのトラブルが起こることがあります。これらのトラブルは、授乳がうまくいかないだけでなく、母親のストレスや不安にもつながります。
そこで、この記事では母乳のトラブルについて、原因と対処法を紹介します。具体的には、母乳が出ない原因や授乳回数や食事に気をつけることで母乳不足を改善する方法、赤ちゃんが吸えない原因と授乳のアプローチの改善方法、乳首の痛みや亀裂の対処法について詳しく説明します。
また自分自身の体験談をもとに、役だったアイテムやサービスについても紹介します。
この記事を読むことで、母乳のトラブルに悩む母親たちが、適切な知識を身につけ、授乳のストレスから解放されることができます。
母乳が出ない原因とその対処法
出産をすれば、母乳は自動的にたくさん出るものと思っている方も多いのではないでしょうか。
まずは、母乳が出ない原因と対処法についてご説明します。母乳が出ない原因は様々で、乳腺の発達不足、授乳の間隔が長すぎる、ストレスや疲労、食生活の乱れなどが挙げられます。これらの原因により、母乳の出が悪くなってしまいます。
乳腺の発達不足
母乳の出が悪い原因として乳腺の発達不足があります。これは、妊娠前から乳腺の発達が不十分だったり、出産前に乳房が刺激されていなかったりすることが原因です。
この場合、母乳の出が良くなるように乳房を刺激することが大切です。授乳の際に手で乳房を揉んだり、母乳機械を使って刺激することができます。
授乳間隔が空きすぎている
授乳の間隔が長すぎると母乳の出が悪くなることがあります。授乳の間隔は、赤ちゃんの成長段階によって異なりますが、基本的には2〜3時間おきに授乳を行うことが望ましいです。授乳の際には、赤ちゃんをしっかりと肌に密着させ、十分な刺激を与えるように心がけましょう。
また、赤ちゃんが夜中にも授乳を求める場合には、夜間の授乳も欠かさずに行うことが大切です。
ママのストレスや食生活の乱れ
ストレスや疲労、食生活の乱れも母乳の出が悪くなる原因になります。ストレスや疲労は、ホルモンのバランスを崩して母乳の出を妨げることがあります。食生活の乱れによって栄養バランスが悪くなると、母乳の出が悪くなることがあります。
これらの問題を解消するためには、バランスの良い食事を心がけ、特にたんぱく質やカルシウム、鉄分、ビタミンB群、ビタミンCなどを多く摂取することが重要です。また、水分摂取量も十分に摂るようにして、適度な運動も心がけましょう。
最後に、母乳不足が継続する場合には、医師の診断を受けることが必要です。母乳不足の原因は、授乳や生活習慣だけでなく、身体的な原因も考えられます。医師から適切なアドバイスを受けることで、母乳不足を改善することができます。
乳腺炎直前のおっぱいの張りで桶谷式の母乳相談室へ
産後すぐに母乳は出てきますが、多くの人が悩まされるのが、おっぱいの張りです。人によっては、授乳どころではなくて、とにかく痛みの対処で精いっぱいという方もいるでしょう。
私自身も産後2日目から夜も続く腫れと痛みに、、助産師さんが3時間おきにきては冷やしたり、激痛マッサージをしてくれました。こうしたトラブルの対処法について実際に試したのは、桶谷式の母乳相談室へ通うことでした。
この張りがどうして起こるのか、実際の対処法についてここからは紹介します。
おっぱいの張りの原因と対処法は?
おっぱいの張りが起こる原因は、母乳の出がよくなるために乳腺が膨張することによるものです。張りが強い場合は、マッサージや氷冷却を行うことで緩和することができます(ただし、後述する桶谷式の母乳相談室では温めることを推奨しています)。しかし、症状が重い場合は熱や腫れが現れることがあり、これは乳腺炎の兆候となります。この場合は、早めの医療機関での治療が必要です。
また、母乳を手絞りで取り除いたり、搾乳器を使って排出したりする方法があります。また、一時的にミルクを与えることを検討しても良いでしょう。
さらに、授乳を行わない場合でもおっぱいの張りが起こることがあります。これは、母乳の生産が続くための乳腺の働きが原因となっています。そのため、乳腺の働きを抑制する方法が必要となります。
おっぱいの張りへの対処法
このように、産後のおっぱいの張りには様々な原因がありますが、その対処法も多岐にわたります。まずは、授乳や母乳の出が良くなるように、適切な授乳回数と時間を確保し、食事や水分摂取量にも注意することが重要です。また、乳房マッサージや温湿布、軽い運動なども有効です。
一方で、母乳が出過ぎる場合や、おっぱいの張りが緩和されない場合は、母乳量を調整する必要があります。そのためには、母乳を手絞りでや、搾乳器で出したりする方法があります。
「痛くない」桶谷式の母乳相談室へ(体験談)
わたしは、産後の入院中におっぱいの張りがまったく改善しませんでした。退院後は赤ちゃんのお世話もしながら自分のおっぱいケアもしないといけないということで不安しかなく、助産師さんに相談したところ、母乳相談室へ行ってみることを勧められました。
母乳相談室で有名なのは、【桶谷式】と呼ばれるもので、痛くないマッサージをしてくれて、授乳の指導もしてくれます。研修をうけた助産師さんが全国でこの母乳相談室を開いています。
幸運にも自宅のすぐ近くにあったので、退院後にすぐに行きました。病院でのマッサージはうめき声が出るほどの痛みでしたが、まったく痛くない・・・!なんなら余分な母乳が出るからか、すっきりした爽快感が。
最終的な母乳量
母乳量は産後3か月くらいまでに増やしていく必要があります。その後は出る量が横ばいになります。
始めは数滴くらいしか出なかった母乳ですが、桶谷の施術を受けるうちに、右胸は噴水のように出るようになりました。左胸はタイミングによっては噴水も出ますが、右に比べると出る量が非常に少ないです。
朝が1番、母乳が出るため毎朝測っていますが、多くても20cc程度です。恐らく全然出ないほうですが、桶谷式は、私にとっては効き目が想像以上でした。こんなに少ない量でも毎日、赤ちゃんが吸ってくれるととても幸せな気持ちになります。
乳首の痛みや亀裂、赤ちゃんが吸ってくれないの対処法
母乳育児において、乳首の痛みや亀裂は非常に一般的な問題です。乳首が痛いと、授乳が続けられなくなる可能性があります。以下では、乳首の痛みや亀裂に対する対処法を紹介します。
正しい授乳姿勢の確保
授乳中に、赤ちゃんの口が乳首全体を含んでいることを確認してください。また、背中を丸めたり、首を傾けたりしないように、赤ちゃんの頭と体をしっかりと支えることが大切です。このように正しい授乳姿勢を守ることで、乳首にかかる圧力を減らすことができます。
乳首のケア
授乳後、乳房クリームやワセリンなどを塗ることも有効です。
乳首には、赤ちゃんの吸い付きによって負担がかかります。そのため、乳首の痛みや亀裂を防ぐために、乳首クリームやオイルを使うことがおすすめです。保湿効果があるものを選び、授乳前後に塗布することで、乳首の保湿を保つことができます。
多くのママが使用して、私も使っていた「ピュアレーン」
陥没乳首にはアイテムで補助を
私は、片方の乳首が陥没しており、赤ちゃんが吸いにくくて泣いてしまうことが多かったです。そこで導入したアイテムが2つあります。
1つは、「メデラ ニップルシールド」
もともとは、乳首に傷がある時の保護を目的とした、アイテムです。ただ、先がとがっているので、赤ちゃんがおっぱいを飲む感覚をつかめるのです。また赤ちゃんが吸うと吸引されるので、陥没した乳首が少し引き上げられます。
続いてのアイテムは乳頭吸引器。
こちらは物理的に乳頭をひきあげるものです。わたしの場合、やってから数秒は乳頭が維持できるので、こちらを使ってから素早く殿にくわえてもらっていました。
上記方法を試していると、徐々に乳首が出てくるようになりました。現在では少し刺激を与えると乳首が起き上がってくるので、その後、赤ちゃんに咥えさせるようにしています。
まとめ
授乳においてトラブルが起こった場合は、適切な対処法を知っていることが大切です。ママと赤ちゃんが快適に授乳を行えるよう、対処法を実践しましょう。プロの手やアイテムを活用することも有効です。
- おっぱいの張りが辛すぎる時には近隣の母乳相談室へ
- 乳首の傷や陥没乳首で上手に母乳を吸ってもらえない時には保護アイテムや吸引器を活用
悩んでいる時はとても長く、しんどく感じますが、長い人生の中でほんの少しです。スマホを置いて、話しかけながらその幸せな時間を楽しんでみてください。
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