区境に住んでいる場合、隣の区の保育園のほうが近いのだけれど、自分の区でないと入園は難しいのか?と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では各区の見解をまとめて紹介します!
その区へ転入予定がなく、自分が住んでいる区とは別の区の保育園に通わせたいという場合の想定でリサーチしています。また兄弟姉妹はおらず、第一子を入れるという前提で確認いただけたらと思います。
足立区
申込みは可能ですが、足立区民が優先となります(利用調整により減点)。
また、新田おひさま保育園・青井おひさま保育園・区立認定こども園(元宿・鹿浜・おおやた)は足立区民のみの受付です。さらに、3~5歳児を預ける場合は、給食費4,500円程度を支払う必要があります。
荒川区
4歳児以上は申込みはできますが(障害や疾病のある子供を除く)、荒川区民優先のため2次利用調整で入れるかどうかの判断になります。2次調整では、荒川区⺠と荒川区に転入予定の方の利用調整が終わった後、空枠が 2 枠以上ある場合のみ、利用調整の対象になるため、空きがなければ入れません。
また、0~3歳児クラスは申込みができません。ただし、荒川区内に在勤の方は年齢の制限なく申込みできますが、在勤でなくなった場合は次年度以降そのままの在園ができない場合があります。
板橋区
申込みはできますが、板橋区民優先となります。調整指数で減点となるため、空きがあればということになります。
また、0~3歳児クラスは4月入所はできませんし、区立保育園は年間を通して申込もできません。4・5歳児クラスは両親のどちらかが板橋区内に在勤であれば、申込みが可能です。
江戸川区
現在住んでいる家が江戸川区と隣接している場合、上記とは別の要件で申し込み可能です。隣接地にあたるかは事前に確認が必要です。住民票がある自治体の保育園担当係か江戸川区保育課保育係まで問い合わせてみましょう。
また、利用調整でマイナス10点の減点があります。さらに、0歳から2歳児クラスは待機児童が多いため、入園の可能性は低いと想定されます。
大田区
0~2歳児クラスは、4月~9月入園の申込みができません。10月~1月は保護者が大田区に在勤の場合のみ申込みが可能です。
3~5歳児クラスについてはどの月でも申込み可能で、制限はありません。
葛飾区
申込みは可能ですが、葛飾区民優先のため利用調整で減点があります。また、各年齢の定員に一定数以上の空きがある場合に限り利用調整(入所選考)を行います。
北区
東京都内に住所があれば、申込みができますが年齢や時期によって制限があります。
0歳児と1歳児クラスは公立私立共に年間を通じて申込みができません。2歳児クラスは、2歳児までの受け入れの園であれば4月の二次募集と5月以降は申込み可能です(ただし、うきま絆、ポピンズナーサリースクール王子は除く)
3歳児クラスは私立保育園のみ申込み可能で(4月は二次募集のみ)、4歳児と5歳児クラスはさくらだこども園以外は申込みできます(4月は二次募集のみ)。
北区民を優先して利用調整を行い、定員に空きがある場合に北区民以外の児童の利用調整により入園できる家庭が決定となります。公立保育園は、定員の残り1名分は区民枠とし、北区民以外の児童は各歳児の定員の3割までというルールもあります。
江東区
保護者のどちらかが江東区在勤者であれば申請可能です。ただし、4月一次募集への申込みはできません。
3~5歳児クラスの方は4月の二次募集から、0~2歳児クラスは10月~1月入園のみ申込み可能です。いずれの場合も利用調整においてマイナス4点の取扱いとなります。
品川区
申込みはできますが、優先順位を一番低いものとして取り扱いされます。
0~3歳児クラスは保護者のいずれかが品川区在勤者である場合は10月~2月入園の申込みが可能です。4・5歳児クラスは、年間を通して保護者が品川区在勤者かどうかに関わらず申請できます。
渋谷区
一定の条件のもとで申込みはできますが、0~5歳児クラスすべてで4月の一次募集への申込みはできません。0~2歳児クラスは保護者のどちらかが渋谷区在勤者であれば10月以降に限り申込み可能です。また、私立保育園であれば4月の二次募集以降であれば申込みいただけます。
3歳児~5歳児クラスは4月の二次募集以降(公立保育園は保護者のいずれかが渋谷区在勤に限る)であれば申込み可能です。
認定こども園、小規模保育、 居宅訪問型、区立保育室、 区立幼保一元化施設は 申込みできません。また、渋谷区民や転入予定がある人を優先的に利用調整を行った後、定員に空きがある場合のみ利用調整の対象となります。
新宿区
新宿区民を優先としていますが、申込みは可能です。0歳児~3歳児クラスは11月から2月入園であれば申込みできます。ただし、区立保育園は保護者のどちらかが新宿区在勤者である必要があります。
3歳児~5歳児クラスについては、4月から2月入園の通年で申込み可能ですが、区立保育園は保護者のどちらかが新宿区在勤者である必要があります。
杉並区
保護者のいずれかが杉並区に在勤、もしくは杉並区内の実家での里帰り出産の場合のみ、申込み可能です。また空きが2名以上の場合のみ、利用調整が行われます。
0~2歳児クラスは、公設民営・私立の保育園のみ申込み可能です。3~5歳児クラスは区立保育園は5月入園以降、公設民営・私立保育園は制限なく申込みできます。
墨田区
保護者のいずれかが墨田区に在勤の場合は申込みができます。ただし、0~2 歳児クラスは10~2 月入園のみ申込みが可能です。
世田谷区
区立保育園以外であれば、条件はありますが申込みできます。0歳児と3~5歳児クラスは保護者のどちらかが世田谷区在勤者であれば、特に制約なく申込み可能です。ただし、両親ともに世田谷区在住・在勤でもない場合は、4月二次募集と5月以降の入園にのみ申込みできます。
1~2歳児クラスは在勤者であっても4月の一次募集には申込みができず、二次募集と5月以降の入園にのみ申込み可能となっています。
台東区
保護者(父または母のいずれか)が台東区に勤務しており、入園する4月以降もその勤務先で勤務予定であることを条件として申込みができます。
ただし、その場合は0歳児クラスには申込みができず、1歳児から5歳児クラスが申込みの対象になります。
中央区
申込み可能ですが、中央区民が優先となっています。
申込みも私立認可保育所および私立認定こども園の3、4、5歳児クラスのみ受け付けています。
千代田区
保護者(父または母のいずれか)が千代田区に勤務している場合、申込みが可能です。
ただし、1歳児クラス以上にのみ申込ができ、空き数が残り2名の場合には、千代田区在住者のみ入園対象となっています。また、こども園・幼保一体施設には申込みできません。
豊島区
申込は可能ですが、豊島区民の第2次選考終了後に空き枠がある場合のみ選考が行われます。そのため、人気の園に入れるのはかなり難しいでしょう。
また、公立保育園には申込みができず、対象となるのは私立保育園のみです。さらに、在園可能期間はその年の年度末まで、その翌年度も通わせたい場合には毎年申込みが必要です。もちろん、翌年は豊島区民で定員になってしまう場合もあるので、子供の預け先がなくなることも考えられます。
練馬区
0~3歳児クラスは、10月~2月入園に限り申込み可能です。しかし、区立保育園については保護者のいずれかが練馬区在勤の場合に限ります。
4・5歳児クラスは3月以外は入園申込み可能です。ただし、区立保育園については4~9月の申込は保護者のいずれかが練馬区在勤の場合に限られています。
なお、板橋区民であれば上記制限の適用はありません。ただし、居宅訪問型保育事業へは申込みができないほか、私立青い鳥保育園に限り7月入園から申込が可能です。
文京区
文京区は、区立認定こども園を含む区立保育園とその年度初めに新規で開設される園の0~3歳児クラスについては4~9月分の申込みができません。つまり私立保育園あれば0~3歳児クラスでも申込み可能です。
またもし預けられたとしても、月極の延長保育の利用申込みはできないため確実に仕事を終えて帰ることができる人でないと預けるのは難しいかもしれません。
港区
保護者(父または母のいずれか)が港区に勤務している場合、申込みが可能です。
0歳~2歳児クラスは、4月~9月入園については申込みができないため、10月入園以降であれば申込みできます。
3歳児クラス以上の4月入園については、2次調整会議から対象です。ただし、希望園に2名以上の空きがない場合は、利用調整の対象になりません。さらに、調整では9点が減算されます。
どの年齢のクラスであっても、港区保育室及び居宅訪問型保育事業の申込みはできません。
目黒区
条件がありますが、申込み可能です。0~2歳児クラスは公立保育園への申込みはできません。私立保育園や小規模保育園については申込みできます。ただし、4月入園については、保護者のいずれかが目黒区在勤者でない場合は、1次利用調整の対象となりません。
3歳児クラスは、私立保育園であれば申込み可能です。ただし、4月入園については、保護者のいずれかが目黒区在勤者でない場合は、1次利用調整の対象となりません。
4・5歳児クラスは公立・私立保育園のどちらも申込み可能です。ただし、私立保育園のみ4月入園の申込みは保護者のいずれかが目黒区在勤者でない場合は、1次利用調整の対象となりません。
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