妊娠糖尿病になると、まずは食事管理が必要ですが、血糖値を上げる食材が意外と多く困っている方も多いのではないでしょうか。
私自身、妊娠初期に妊娠糖尿病になり、食事管理とインスリン注射をして出産までを過ごしましたが、食事管理についてはなるべく血糖値を上げないように心がけていました。そうした問題を乗り越えて半年以上血糖値を安定して、出産した経験をこちらの記事で紹介します。
妊娠糖尿病になって食事管理に困っている方や血糖値が安定しない方の参考となる記事となっていますので、ぜひご覧ください。
菊芋は炭水化物ではないので妊娠糖尿病の人にも安心
妊娠糖尿病になると、食材選びも慎重にしなくてはいけません。芋類は一見野菜のようですが、分類上は炭水化物になるため、じゃがいもやさつまいも、かぼちゃを使う際には主食を少し減らすなどの工夫が必要です。
その点、「菊芋」は”芋”という名称がつくものの炭水化物ではありません。むしろ、菊芋の主成に「イヌリン(水溶性食物繊維)」がありますが、これが糖質の吸収を抑える働きをします。

菊芋は天然のインスリンとも言われています!
妊娠糖尿病の妊婦には最適な食材ではないでしょうか。私はこの菊芋を上手に取り入れて血糖値を安定させて出産できました。
菊芋を活用したレシピ
菊芋は乾燥したもので売っている場合が多いです。この乾燥菊芋を水で戻します。結構アクが出るので2,3回水を入れ替えながら戻すのがおすすめです。
こうして戻した菊芋を使ったレシピを2つ紹介します。どちらも簡単に作れるものなので、ぜひお試しください!
菊芋入り味噌汁
毎日食べる味噌汁を菊芋入りにしてみましょう。用意する材料は普通の味噌汁と同様です。
- 水で戻した菊芋
- 大根や小松菜など糖質が少ない野菜
- 出汁
- 味噌
水で戻した菊芋は他の野菜と同じタイミングでお湯に入れてください。葉物野菜よりも根菜を煮るくらいの気持ちで調理すると程よい柔らかさになります。
具沢山の中に菊芋が入っており、食事の最初にゆっくり食べればその食事での血糖値の上昇を抑える働きをしてくれるはずです。
きんぴら菊芋
その名の通り、きんぴらごぼうの菊芋バージョンです。おかずとしての食べ応えもあるので妊婦の方の胃袋の満足感も得られる一品となっています。材料はごぼうと置き換えて作るのがおすすめです。
- 水で戻した菊芋
- 人参
- 料理酒
- ラカントS
- 醤油
- 出汁
本来はみりんを使いますが、血糖値が上がらないラカントSと多めの料理酒で代用します。
菊芋茶もおすすめ
乾燥菊芋は調理が必要ですが、もっと手軽に菊芋を摂取したい方もいるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、菊芋茶です。
こうしたお茶はクセが強いものが多いイメージですが、こちらはほうじ茶に近い味わいで毎日飲める味です。私は普段の水分補給をこの菊芋茶でやっていました。
【体験談】菊芋のおかげで血糖値は最後まで安定し、出産へ
私は妊娠糖尿病と分かってから数か月後に菊芋と菊芋茶を購入し、出産までの4か月ずっと使用しました。もともと料理が好きなこともあり、血糖値が上がらないように研究しながら料理をするのは意外と楽しかったです。
とはいえ、毎回血糖値測定では基準値である食前95以上、食後2時間120以上を超えていないかドキドキする日々でした。
結果的にほとんどの日で基準値をクリアしており、たまに基準値を超える日があっても2日連続ということはありませんでした。血糖値は食べたものはもちろん、寝不足なども影響するようなので、そうした食事以外の部分を気を付けられたのもよかったかなと思っています。
妊娠糖尿病ですと子供も巨大になりやすかったり、流産の危険もあがるという情報を見ており、生まれるまでは気が気ではありませんでした。しかし、血糖値コントロールがうまくいったことでインスリン量は1度も増えることがありませんでしたし、体重増加も指示されたとおりに増やすことができました。
子供も3,000gジャストくらいの超普通体重で産まれてきてくれて、その後も元気にすくすくと成長しています。
妊娠中は制限もあって大変な生活でしたが、振り返ると自分の食生活や健康を見直す非常にいい機会になったと思います。
今妊娠糖尿病の方にもぜひ菊芋を活用しておいしく血糖値コントロールをしてほしいなと思います。
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