【体験談】妊娠糖尿病の検査(75g OGTT)はどう進む?基準値・所要時間・前日準備まで全公開

「妊娠糖尿病の検査って何をするの?」
「OGTT検査ってどんな流れ?所要時間は?」
「検査前日は何を食べていい?」

殿ママ

検査前は不安で眠れませんでした。事前に知っておけば心構えができたのに…と思います。

そんな疑問に、2回のOGTT検査を受けた経験(第1子妊娠時に妊娠糖尿病確定、第2子妊娠時は通常の検査で異常なし)から、検査の具体的な流れ・基準値・前日準備・所要時間を体験ベースで解説します。

結論から言うと、OGTT検査は「ブドウ糖の入った甘い液体を飲んで血糖値を3回測定する」というシンプルな検査です。所要時間は約2時間半。※1

本記事を読めば、検査の全体像と受ける前に知っておきたいポイントが分かります。※2

✍️ この記事を書いた人
2児のママ・殿ママ。第1子妊娠中の血液検査で異常が出てOGTT検査を受け、妊娠糖尿病と確定。個人産院では管理ができず大学病院に転院し、5日間の教育入院後にインスリン治療+162日間の自己管理を継続。インスリン増量なしで出産まで完走し健常児として出産しました。出産後は将来の2型糖尿病リスクのため年1回HbA1c計測を継続中。第2子妊娠時は通常の検査スケジュールで異常なしと判定され、妊娠糖尿病にはなりませんでした。本記事は個人産院でのOGTT検査体験と、検査の具体的な流れ・基準値・準備をまとめた解説です。
⚠️ 注記
本記事は個人の体験談です。検査の実施方法・基準値・タイミングは医療機関や日本糖尿病学会・産科婦人科学会のガイドラインによって若干異なる場合があります。具体的な検査内容はかかりつけ医にご確認ください。
目次

OGTT検査は甘い液体を飲んで血糖値を3回測るシンプルな検査

OGTT検査(75g経口ブドウ糖負荷試験)は75gのブドウ糖を含む液体(約225ml)を飲んで、その前後で血糖値を3回測定するシンプルな検査です。※3

所要時間は約2時間半で、検査入院や特殊な機器は不要です。

検査の流れ(5ステップ)

OGTT検査前日から当日の流れは以下のとおりです。

① 前日21時以降は絶食(水のみOK)

② 朝、空腹のまま病院へ

③ 採血(1)(空腹時血糖測定)

④ 75gブドウ糖液[注1](トレーラン®Gなど)を5分以内に飲む

⑤ 1時間後 採血(2)(1時間値測定)

検査中は院内の待合室で待機するだけで、歩き回ったり激しい運動をするのはNG(血糖値に影響するため)。本やスマホを見たり読んだりするのは、問題ありません。

妊娠糖尿病はスクリーニング検査とOGTTの2段階で判定

妊娠中の糖尿病検査は2段階で行われます。最初にスクリーニング検査(随時血糖値や50g GCT)を受け、異常があれば精密検査としてOGTT検査に進むのが一般的な流れです。

スクリーニング検査 全妊婦が受ける一次検査

スクリーニング検査は妊娠初期と中期の2回行われ、随時血糖値が100mg/dL以上、または50g GCTで140mg/dL以上の場合に「異常あり」と判定。

全妊婦さんが受ける一次検査です。

OGTT検査 スクリーニング異常時の精密検査

スクリーニング検査で異常が出た場合、75g OGTT検査が実施されます。これが正式な妊娠糖尿病の診断検査です。

わたし自身も第1子妊娠時の血液検査で異常が出てOGTTに進んだパターンでした。

OGTT検査の基準値と妊娠糖尿病の診断基準

日本糖尿病学会・産科婦人科学会の診断基準は次の通りです。

測定タイミング診断基準値正常値の目安
空腹時92 mg/dL 以上92 未満
1時間値180 mg/dL 以上180 未満
2時間値153 mg/dL 以上153 未満

糖尿病よりも厳しく設定されているようです。上記3つの値のうち1つでも基準を超えると妊娠糖尿病と診断されます。

わたしも驚いたのは、1点でも超えれば妊娠糖尿病の診断となります。

妊娠糖尿病の検査のタイミングは初期と中期に2回実施

検査タイミングは妊娠初期と中期の2回が標準です。リスクが高い妊婦さんは早期から検査を実施します。

妊娠初期(〜13週頃) 全妊婦さんが対象

妊娠初期の血液検査でスクリーニング(随時血糖値)が行われ、異常があればOGTT検査に進みます。

家族歴・前回妊娠時の妊娠糖尿病歴・高齢出産などのリスクが高い方は、この時点でOGTTを直接受けることもあります。

妊娠中期(24-28週頃) 全妊婦さんが2回目

妊娠24-28週頃に2回目のスクリーニング(50g GCTが標準)が実施されます。妊娠中期はインスリン抵抗性が高まる時期で、初期で異常がなくても中期で発症するケースがあるため、必ず受けるべき検査です。

【実体験】第1子は中期で確定、第2子は通常検査で異常なし

第1子妊娠時は中期のスクリーニング(妊娠24週ごろの血液検査)で異常が出て、妊娠25週ごろにOGTT検査を実施→妊娠糖尿病と確定しました。

第2子妊娠時は第1子の経験をふまえて、より注意して通常の検査スケジュールを受けた結果、3つの値すべて正常範囲で「妊娠糖尿病ではない」と判定されました。

OGTT検査前日の食事と注意点

OGTT検査の前日は21時以降は絶食が基本ルール。検査結果に影響する食事や行動を避ける必要があります。

前日21時以降は絶食(水のみOK)

検査前日の21時以降は食事禁止水・お茶のみOKですが、スポーツドリンクや清涼飲料水は糖質を含むため禁止です。

朝起きてからの水分補給も水・無糖のお茶のみ。

前日夕食は通常通りでOK

前日の夕食は通常通り食べてOK。「炭水化物を抜く」「糖質制限する」など特別なことをすると、かえって検査結果が異常値を示す可能性があります。

普段通りの食事が原則です。

検査前日は激しい運動を避ける

検査前日の激しい運動は血糖値の変動に影響するため避けます。普段通りの生活を心がけるのがベスト。

OGTT検査は、ブドウ糖液が甘すぎてつわり中だとつらい

2回受けたOGTT検査での率直な体感をシェアします。検査の流れは事前に医師から説明があるので不安はなかったですが、ブドウ糖液の味と妊娠中の絶食は予想以上に大変でした。

ブドウ糖液(トレーラン®Gなど)は炭酸が抜けたサイダーのような甘さ

75gのブドウ糖を含む液体(225ml程度)は炭酸が抜けたサイダーのような甘さ5分以内に飲み干す必要があり、つわり中だと吐き気との戦いになります。

妊娠中に甘すぎる液体を一気飲みするのは想像以上にハードでした。

2時間半の絶食待ちが意外と長い

ブドウ糖を飲んでから2時間後の採血まで、院内の待合室で約2時間半待機動き回ったり食べたりNGなので、本やスマホでひたすら待ちます。

朝食抜きの空腹も重なって、後半は集中力が落ちます。

採血は計3回で、針を3回刺されるのが負担

採血は空腹時・1時間後・2時間後の計3回左右の腕を交互に使ってくれることが多いですが、3回連続の採血は地味に負担。

採血が苦手な方は事前に伝えると配慮してもらえます

【実体験】第1子で妊娠糖尿病確定→転院

第1子妊娠時のOGTT検査の体験を時系列で振り返ります。「症状なしで発覚→検査→確定→転院」という、思ったよりスピーディな流れでした。

殿ママ

わたしの実体験と、医師・管理栄養士から指導された内容を正直にまとめました。

妊娠24週ごろの妊婦健診の血液検査で異常

自覚症状はまったくなく、いつもの妊婦健診で血液検査を受けた結果、血糖値の数値に異常が出たと告げられました。

「妊娠糖尿病の可能性があるのでOGTT検査を受けましょう」と説明されました。

妊娠25週ごろにOGTT検査で妊娠糖尿病と確定、転院

妊娠25週ごろに75g OGTT検査を実施。結果は基準値超過で、妊娠糖尿病と正式に確定

当時通っていたのは個人の産婦人科でしたが、個人産院では管理できず大学病院に転院しました。転院してすぐに医師から「すぐに教育入院しましょう」と言われ、その場で教育的入院の段取りが始まりました。

第2子妊娠時は通常の検査で異常なし(妊娠糖尿病ではない)

第2子妊娠時は、第1子の経験をふまえて内科がある病院での出産を選択し、通常の検査スケジュールでOGTT検査を受けました。

結果は3つの値すべて正常範囲で、妊娠糖尿病にはなりませんでした。

妊娠中のOGTT検査は安全で赤ちゃんへの影響なし

「妊娠中に甘い液体を飲んで大丈夫?」という不安を持つ方も多いですが、OGTT検査は世界中で標準的に行われている安全な検査で、赤ちゃんへの悪影響は報告されていません

1回の負荷であって日常的な過剰摂取とは別

75gのブドウ糖は1回だけの負荷で、日常的に毎日大量の糖を摂る状況とはまったく別

1回の検査で胎児に影響が出ることはないとされています。

むしろ検査を受けないリスクの方が大きい

妊娠糖尿病を見逃すと胎児が巨大児になる・帝王切開リスク上昇・新生児低血糖などのリスクがあります。

1回の検査の負荷より、見逃すリスクの方がはるかに大きいと言えます。

検査を受けないとどうなる?リスク

「検査を受けたくない」「結果が怖い」という気持ちは分かりますが、妊娠糖尿病を見逃すリスクは大きいです。

胎児への影響リスク

妊娠糖尿病を見逃すと、胎児に過剰な糖が供給され巨大児(4000g以上)になりやすいリスクがあります。

巨大児は経腟分娩が難しくなり、帝王切開のリスクも上昇します。詳しくは胎児への影響記事を参照してください。

母体への影響リスク

母体側も妊娠高血圧症候群・羊水過多症のリスクが上昇すると言われています。早産・難産につながる可能性もあるため、早期発見・早期対応が重要。

OGTT検査に関するよくある質問

OGTT検査についてよくいただく質問をまとめました。

OGTT検査の所要時間はどれくらいですか?

採血3回+待機時間で合計約2時間半です。ブドウ糖液を飲んだ後、1時間後と2時間後に採血があるため、院内の待合室で約2時間半待機する必要があります。

本や仕事用のタブレットを持参するのがおすすめです。

検査前日の食事制限はありますか?

前日21時以降は絶食(水のみOK)が基本ルール。前日の夕食は通常通り食べてOKで、「糖質を抜く」「特別な食事制限する」は逆効果になることもあります。

普段通りの食事を心がけましょう。

妊娠中にOGTT検査を受けても赤ちゃんに影響ない?

はい、OGTT検査は世界中で標準的に行われている安全な検査で、赤ちゃんへの悪影響は報告されていません。

1回75gの糖負荷であり、日常的に過剰な糖を摂る状況とはまったく別。むしろ検査を受けないことで妊娠糖尿病を見逃すリスクの方が大きいです。

検査の費用はどれくらいかかりますか?

OGTT検査は医療保険適用です。妊婦健診の自己負担額に上乗せされる形ですが、自治体の妊婦健診助成券を使える場合もあります。

具体的な金額は通っている産婦人科でご確認ください。

検査結果はいつ出ますか?

多くの場合、当日中〜翌日に結果が出ます。病院によっては次回健診時に説明、という場合もあります。

わたしの場合は検査日に結果が出て、その日のうちに医師から「妊娠糖尿病確定、すぐに教育入院しましょう」と告げられました

検査を受けないとどうなりますか?

妊娠糖尿病を見逃すと、胎児が巨大児になる・帝王切開リスク上昇・妊娠高血圧症候群・羊水過多症などのリスクがあります。

「妊娠糖尿病 検査 してない」の検索が月720回あり、検査を避けたい気持ちは分かりますが、母子の安全のために必ず受けることをおすすめします。

⚠️ 最後に
本記事はわたしの個人的な体験談です。診断・治療は必ず主治医の指示に従ってください。一般論部分の参考文献は記事末尾の参考文献をご確認ください。

妊娠糖尿病のOGTT検査は怖くない!

OGTT検査は甘いブドウ糖液を飲んで血糖値を3回測るシンプルな検査。所要時間は約2時間半、痛みも通常の採血程度です。

診断されても食事・運動の自己管理で出産まで管理できるケースが多いので、過度に恐れず必ず受けるのが正解です。

本記事の体験談が、これからOGTT検査を受ける方の心の準備になれば幸いです。検査結果や具体的な治療方針については、必ず主治医とご相談ください

参考文献・出典

本記事はわたしの体験談を中心に構成しています。一般論部分(妊娠糖尿病の診断基準・治療指針・公的データなど)は以下の情報源を参照しました。本文中の「※」マークは、以下の参考文献を総合的に参照していることを示します。

  1. 公益社団法人 日本産科婦人科学会 妊娠糖尿病
  2. 千葉西総合病院 産婦人科 妊娠糖尿病と診断されたら?検査内容や治療方法
  3. 岡山市立市民病院 産婦人科 知っておきたい妊娠糖尿病
  4. 豆クリニック 妊娠糖尿病と診断されたら?原因・影響を知って安心して対策
  5. 社会福祉法人 恩賜財団 済生会 妊娠糖尿病とは

※ 上記リンクは外部サイトです。本記事は医療行為の代替ではありません。診断・治療は必ず主治医にご相談ください。最新かつ正確な医学情報については各公式サイトをご確認ください。

関連記事 診断後の自己管理の詳細

OGTT検査で妊娠糖尿病と診断された後の自己管理の詳細は、別記事で公開しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして、殿ママです!東京都北区在住で、実体験をもとに妊娠出産の経験・体験談やレビュー記事を中心に執筆しています。
Webライターとしても活動しています。お気軽にお問合せください!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次